夫を在宅介護する妻の心の気づきブログ

脳疾患の後遺症で要介護4になった夫を在宅介護する妻の心の気づきブログ

工夫と慣れ


2020.8月 在宅介護を始めた頃、
介護は 工夫と慣れ、
と念仏のように思っていた。


そう言い聞かせて
慣れて乗り越えようとしていたのかも。


私にとっての介護は、
日常の負担を減らす為の『工夫』と  
介護自体に『慣れる』こと。
この2つが自分にとっては重要だと思っていました。
考えてみればどんな事柄だって(あえて言わなくても)そうしてる訳ですが、特に意識したということは.相当負担だったのだと思います。



我が家で工夫したことは、
夫中心のリビングにした(なった)こと。
DIY好きの私は
退院してきた夫が自分で出来るようになった時の為に、危険なく出来るようにするためのシステムを作りたくて、(退院前までに)リビングとダイニングをプチリフォームしました。


そんな行為をする時の私はがぜんパワーが出て、大変でも楽しくてしょうがない。
リフォーム屋(建築家)や庭師に向いているのだろう。
空間のデザインを考えることが大好きである。



第一には歩行器で通行することになる為の通行スペースを確保する事で。
その為にテレビやテーブル.その他の家具の配置換え等をまず して..
テレビ配線は割と綺麗に仕上がり満足。w
     ↓

ズームアップすると見えると思うのですが、 
扉にそわせてぐる〜っと回しました。(白い部分) 大したことじゃないんですけどこんな事でも自己満足。


近くに大型ホームセンターはあるものの、
必要品はアマゾン様々である。
何でも買える。



キッチンは、
板(150×70)をホームセンター購入。
夫が歩行器ででも転倒しないように利用できる為のキッチン台を作る。
(パンだけでも自分で焼けるようになる為に)


①設置する場所のサイズに自宅で電動ノコで切りりヤスリをかけてニスを塗る
②その下に食器棚を置いて固定。
③その上に、カラーBOXを置く。
④その中にトースター.電子レンジを設置。
ちと大掛かりになりましたが出来ました。


甲斐あって
夫は今、それを使用してパンも自分で焼けるようになりました☆
ただ、


あとは
歩行器(ピックアップ)に100均のプラかごをくくりつけて、
ジャムやバター.牛乳も運べるようにしてみたり.. とか。
軽いながらも両麻痺なので、落とさないようなシステムを考えました。

 

 

裏から見た場合 ↑


(自力で運べるように)




毎日の必需品はテーブルの上に
手を伸ばせば取れる距離)に電子ポットと
お茶.紅茶.コーヒーのティーパックセットを置いています。
(自分でお湯をそそげばできるように)
それも今は出来るようになって 。


箸.スプーン.ストローもすぐ使えるように.と
平置きだと取りにくいので
重い陶器に指す形にして。


薬入れや血圧計などのルーティン品は
いつも座っている椅子の横に棚を設置しそこにまとめました。



リビングはすっかり夫仕様に変わりました💧


さまざまな物を合理的に配置して、
またやってみて.. と改良を重ねる行為は多少楽しい努力ではあったものの、
ただ 私の理想とは違うので
そこに私の美意識を持ってくると又違うコトになってしまうから.. 葛藤しながらの仕上げになりましたが。


それと。
何より洗濯機を[乾燥機付きの全自動洗濯機]に変えた事はすごく家事の軽減につながりました!
 


『慣れ』、の部分では
変化するその時々の状況に
慣れないながら抵抗しながら.どんな日もありながら 本当に少しずつ少しずつ..
時とともに 人間の適応能力がそうさせてくれたと思っています。


他には選択がなかったから耐えた、っていうのが現実だっただけなのですが。
すべて振り返れば思うことです。. . . . .


プチリフォームも部屋の改良も
今はとてもじゃないけどそんな気力はありません。
始めの頃は勢いあったなぁ〜と思います(^_^;)



メリークリスマス🎀
皆さまにとって暖かい一日でありますように🍀

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