夫を在宅介護する妻の心の気づきブログ

脳疾患の後遺症で要介護4になった夫を在宅介護する妻の心の気づきブログ

入所施設での受付で。


夫が施設から退所してから私も仕事を再開する為、面接を受けに行った介護施設の受付での出来事です。



面接が終わって受付を出たところに一人のご婦人が受付の椅子に座っていました。

荷物を持ってそわそわしているその様子に家族の方に荷物を届けに来ているのではないかと思い声を掛けると もう着替えの荷物は渡して帰るだけだと言う。

でも今日はコロナ感染対策の為、ご主人に会えなかったそうでチラッと見えたご主人の姿がヒゲがボーボーで剃ってもらっていないのでは.と心配で帰れなかったと言う。

清潔にしてもらっていれば安心だけれども夫は嫌われているのではないかと酷く心配されている。

いつもは職員の人がご主人を車椅子に乗せて顔だけでも見せてくれるのに今日は職員の人が忙しいのかそれはしてもらえないみたいだと.でも姿が見れるかも知れないと待っているご様子だった。


入所している家族の安否が気になる気持ちはよく分かるしお可哀想で.しばし私も自分の状況も話し.お互いにしばし話し込む。

ご婦人も私も泣いてしまい、私は車なので駅までお送りしますとお誘いすると

この涙を電車に乗るまでに乾かす為に、いつも歩いて10分駅まで歩くのですとおっしゃるので施設敷地の前でお別れすることに。。


本当に切なかった。

私自身もたとえ22日間といえども健やかに過ごせていないかもしれない心配がある状態の夫を入所させておく心労を経験したのでその奥様の心情も痛いほどわかり本当に切ない出来事だった。


家族が介護施設で大切に扱われたいのは誰しも同じだけどその実態はわからない。

今はコロナで面会も出来ないから尚更に。


最近テレビで地方県で往診にて看取りまでする先生の特集を見た。

なんと幸せな医療と看護体制だろうと思った。

認知症でない限り、自宅にいさせてあげたいと思う家族はこのような訪問診療に担当してもらえたらどんなに良いかと思う内容だった。

訪問診療、訪問介護、訪問ヘルパー、生活相談員が全て一つの事業所として存在しており職員参加のもとにこれからどうやってゆきたいかなどの家族会議の取り組みまでしてくれていた。

ここまでかかわって下さったら介護者が一人じゃないと思えるなぁ..と羨ましく拝見した。


我が家も介護サービスをいくつか利用しているが全て事業所は違う為、

勿論連携はしているけれど、その度に同じ事を説明しなければならないのは苦痛や負担を感じる。

1ヶ所でトータルで見てもらえて管理してもらえる事は理想的で、それがいつの日か理想でなく現実になるとよいと願う。

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