夫を在宅介護する妻の心の気づきブログ

脳疾患の後遺症で要介護4になった夫を在宅介護する妻の心の気づきブログ

デンマークの福祉


夫のデイケアに20代の男性職員が新しく入り、1か月くらい経った頃、
少し慣れられましたか?と声をかけようかと思ったその日、当初とは違う彼の様子。


目が死んでいるし とにかく元気がない。
夫に施設内での様子を聞いてみると
危ないことが何度もあり、職員からも利用者さんからも何度も注意されているという。


運動器具の安全装置をしないまま運動させてしまうことや送迎の運転も何度か事故になりそうになったこともあるとか... 。
夫は自分で物申す方で何回か言ったが、他の利用者さんも諦めている.と言っています。

利用者さんに事故が起きてからではとりかえしがつかない訳で心配します。
双方が不利益にならないと良いと思うばかりです。



現在の日本は日中の在宅介護サービスはディサービスや訪問系が主流ですが、それとは異なるデンマークの福祉事情の内容の本に昨年.出合いました。


この本の初版は1990年。
今のデンマークの福祉はわかりませんか
1990年でもその文化の違いに驚き日本の福祉のありかたを改めて考えさせられました。


日本はヨーロッパとは国民性も違うのでボランティアは広くは定着しないまま、
それは核家族で尚更隣との壁は高くなり、ましてや介護状態の方のお手伝いとなれば関わり方によっては関係性が悪くなる可能性もあり危険も伴う。
だから介護状態の家族を自宅に置いては外出できない為 ディサービス利用となり、(家族をディに行かせない選択が出来るデンマークのような制度と日本の取り組みは異なり)
結果. 介護サービスや福祉事業所が充実せざるおえなくなった訳で。
本の内容は私にとっては理想郷のような内容です。
自分の町・地域単位でも出来ないだろうかと考えます。



子育てにおいても保育園が閉鎖になって困っている隣のお子さんを預かって何かあったら.と事前に考えるのも常識の心情で
その為に民間システムは沢山増えたけれどそれもお金ありきや急な対応も難しい。
それでも今は様々な団体が色々な取り組みをしていて
自分が子育てしていた頃にあってほしかったサービスも沢山ある。


過去より現在の方が介護や子育ての福祉制度は充実してきていることに変わりはないと思うけれどその反面、制度は規制が厳しくなり柔軟性は失われているのも現状のよう。。
この本を読んで日本にはこのように理にかなった制度が成立する日はこないのだろうかと考えさせられました。



近隣の建築現場をみると
またここにも介護施設か..と
介護施設ラッシュです。


介護施設があるおかげで介護離職を防げるとしても お金次第。
地獄の沙汰も金次第 も事実です。



デイケアの職員さんは私の子供より若い方だから、仕事に悩んでいたら何か力になれないかと親心での彼の心配と、人を扱う仕事での適性や教育、日本の制度について介護の当事者となった今は改めて考えさせられています。




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