夫を在宅介護する妻の心の気づきブログ

脳疾患の後遺症で要介護4になった夫を在宅介護する妻の心の気づきブログ

入所を決めた日・グレートトラバース


入所前にメモに書きとめていた文章を見つけました。

書いていた事も忘れていましたが その時のリアルな気持ちの文面なのでアップしました。


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2022.4/28



今までありがとう


と。。


まだ死ぬわけじゃあるまいし..

と思いながらも

夫にしてみたら死ぬような気分なのかも知れませんが。


守る為に入所するのに。。


それに私の立場で言わせてもらえば

今までありがとう、

これからもありがとう、でしょう?と思います。

これからだって先に起こる事は何一つわからない。

施設費用を払い続けられるのか。

払えても施設に慣れて平穏に暮らせるのか。

私だって考えたら不安です。



それでもこうやって、

生きている内に家族にお礼を言えて

夫はよかったな.と思うのです。

事故で突然亡くなったりしたら

家族にお礼も言えないですし..



生命力が弱いように見える夫に対しても

ライオンの教育法に重なって切なさがつのります。


妻とはいえ

すっかり親心と

今の関係性を見ます。



選んだ施設は

リハビリ重視の

介護付き有料老人ホーム。 

内容が充実していて

うちが1番欲しいリハビリと、

その他の時間の自由度が全て網羅されていました。

よく探せたと自分の行動力に満足しています。


施設長さんと面談した時に、

この方だったら安心してお任せできると安心したことも決め手でした。



それでも月に17万円+消耗品代がかかります。

夫の厚生年金の殆どをもっていかれます。


施設費用を支払うと年金は3万円しか手元に残りません。

住宅ローンも毎月7万円(残り11年)プラス

食費、光熱費、通信費、税金.その他全ての生活費を足すと毎月12万マイナスです。


しばらくブランクがあるのでまずは週3勤務から始めて10万を確保し、2万は預貯金で補填します。

その後慣れたら週4にするつもりですが、

それをあと11年(住宅ローンの終わる72歳まで)続けられるかは不明ですがやれるところまではやるしかありません。


持ち堪えられなくなったら

自宅を売るか、あるいは

夫を多床部屋に入所させる事になりかねない。


いつまで続けられるかはわからないけど

1年.1年の単位でやって行くしかないと思っています。

現在 私は61才だから、住宅ローンの終わる72才まであと11年。

そこまで毎月最低10万円の収入を得られるよう健康に生きて自分と夫を支える覚悟でいますがあとは野となれ山となれ、の気持ちです。


しばらくブランクあるから不安は強いけど

一歩.歩き出した道を歩きます。

迷いも不安もあるけど

無理になれば又、その都度考えればいいと。

先のことはわからないから決めた事をまずやってみます。


ずっと同じ状態とは思いませんが

いざとなれば自宅を売ればいいのだし。

とまで覚悟しています(今は)


私も夫も田舎に越したいから

夫はその土地の景観のよい施設にいれてあげようかな、とか。

想像すれば少し楽しいです。


こうやって

少しずつ執着を手放していくんですね。。


ひとりになって在宅介護が無くなって楽になれるかもわかりません。

引き換えに常勤の仕事は気は重いです。(やり出せば慣れるとは思いますが)

なので

足の故障の少々の後遺症も考えると

なるべく負担のない仕事を探して

持続可能な夫婦形態を保ちたいです。


申し込み時はは二人待ちでしたが、

予定されていた方の

お一人は入院されたこと、

もうお一人は家族の引越しに伴って移転されるそうで、

思っていたより早い入所になります。


実際に入居するまでに色々と準幅が必要で、5月中には入居できるとは思うのですが確実な日はまだ未定です。



入所したから全て手を離れる訳ではないと思います。

私もまた違った新しい体験が待っているのだろうと想像します。


グレートトラバースの田中さんのように、

ウチはウチなりの前人未到の戦いは続く。という現状で、新たなスタートラインに立てた気持ちでいますが

これから登るぞ!と思いながらも

反面 登れるかな..と目の前の山を見てひるむ気もあるので力を抜いていこうと思う今です。


一番の課題は入所後の夫のメンタルになると思います。

また、記述します。

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