夫を在宅介護する妻の心の気づきブログ

脳疾患の後遺症で要介護4になった夫を在宅介護する妻の心の気づきブログ

死別の追憶



ムラゴンブログに参加し出してから
皆さんの様々な人生を見る中で、
死別の苦しみの内容には 死別後23年たった今でも あの当時がよみがえり胸が痛む。
それでも読めるだけの耐力は23年という時が与えてくれたものでもあると思う。



大切な人との死別後
何年経ってもさまよい落ち込む私に
死別の先輩が、
今日はそんな日、だったんだね、と
声をかけてくれた。
そのたったひと言に
その当時の私は光を感じたことがあった。


私はその頃 この苦しみは明日も明後日も1年後も3年後も同じだと思っていて
果てしない失望に明日が見えなかった。


けれども
明日 自分に何が起きるかなんてわからない。と そう思わせてくれる言葉だった。
今日と明日は違うよ と。


どんな慰めも宗教の言葉も跳ね返してしまう私の悲しみと苦しみにさした かすかな光だったように思う。
遠い先の自分より、今とか明日の近い将来に対しての現実的なアドバイスに感じられ、希望を感じた瞬間.感覚だった。


それは信じる信じないにかかわらず
希望という欲とも関係がなく
ただ今日と同じ明日はないという事実だと思った。
自分はいつも言葉によって救われてきたことが多いと振り返る。
それも時間が与えてくれたものに間違いはない。
死んでいたら、そうした言葉にも出会えなかったわけで。


時が全て解決してくれる訳ではないけれど
時が与えてくれるものもあるのが事実。
与えてもらえるものに怒り、
与えてもらえるものに涙し、
挫折し、
感謝し
歩き
また与わる。
それが何かはわからないけど。


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